こんにちは、スぺラボ2年目CGクリエイターのミネ太です。
今回はテイクシステム活用術の後編です。
まだ前編を見ていない方は、是非先に前編をご覧ください。
前回は、テイクマネージャとテイクを設定していく過程を解説しました。
後編では、実際にテイクシステムを使ってレンダリングをかけていきます。
さらに、テイクシステムと一緒に活用できる裏技的なものも少し紹介したいと思いますので是非最後までご覧ください。
目次▼
1.設定したシーンでレンダリングをかける
2.レンダリング結果
3.【おまけ】テイクシステムと一緒に活用できる裏技
まとめ
1.設定したシーンでレンダリングをかける
では、前編で設定したテイクを使って本番レンダリングをかけていきましょう。
ここがテイクシステムの便利さを一番痛感する瞬間です。
一度テイクで設定しているので、レンダリングをかける際にオン/オフを切り替えたり、コンポジットタグのチェックを外したりする必要はありません。また、いくつかテイクを設定している場合、ワンクリックで複数のテイクを連続でレンダリングすることができるのです。
手順はとても簡単です。
①一度にレンダリングしたいすべてのテイクにマーカーをつける
②テイクマネージャの「マークしたテイクを画像表示でレンダリング」をクリック

これだけです!
あとは待っているだけでマークしたシーンが全てレンダリングにかけられます。
ちなみに、テイクツリーのマークしているもので上から順にレンダリングが行われます。優先順位がある場合は、テイクの階層の順番を入れ替えましょう。

「マークしたテイクを画像表示でレンダリング」をクリックすると、画像ビューアーが出てきてレンダリングが始まります。

1つ目のレンダリングは1時間程で終わりました。保存が終わると2つ目のレンダリングが始まります。それを繰り返していきます。



およそ5時間程で5枚レンダリングをかけ終わることができました!
全てのレンダリングが終わるまで放置していてよいので、とても楽です。
2.レンダリング結果
では、レンダリング結果を見ていきましょう。
それぞれ明るさ等を少し調整しました。


レンダリング結果を見てみると、植栽の位置だけ変わっています。

このテイク時のみ、2つ目のレイアウトでレンダリングされました。

壁と床のマテリアルに関しては、画像が変わることによって寸法がおかしくなっていたレンガ、フローリングのマテリアルのサイズも変更してあります。
設定した箇所の仕上げが変更されてレンダリングされました。

また、このテイクのみ出力が350mm×297のレンダリング設定にしました。
レンダリング結果にも、ちゃんと反映されていました。
3.【おまけ】レンダリングの保存ファイル名に使える変数(トークン)について
先ほどテイクシステムを使えば連続でレンダリングがかけられると説明しましたが、それぞれ違うファイル名で保存するように設定しておかなければ毎回上書き保存されることになり、失敗します。
Cinema4Dには、こんな時にとても役に立つ機能があります。
レンダリング設定のファイル保存名に変数を利用することができるのです。
以下が変数の一覧です。(Cinema4Dヘルプ引用)
・ $prj : プロジェクトファイル名 ・ $camera : 現在のカメラ名 ・ $take : 現在のテイク名 ・ $pass : マルチパス名またはオブジェクトチャンネル名 (定義されたマルチパス名) ・ $userpass : マルチパス名またはオブジェクトチャンネル名 (レンダリング設定でダブルクリックして名前を変更したマルチパス) ・ $farame : 現在のアニメーションフレーム ・ $rs : 現在のレンダリング設定名 ・ $res : 画像解像度 ・ $range : アニメーション範囲 ・ $fps : フレームレート |
テイクを使用してレンダリングをかける際は「$take」を使用すればOKです。
今回の場合、「$take」の部分が「eye」や「green」などに変換されて保存されます。
なので、テイク名は全て被らないように設定しておく必要があります。
また、変数の末尾に「_201009」や「_mineta」など付け加えても大丈夫です。
今回の保存ファイル名はこんな感じでした。


まとめ
これでテイクシステムの解説は終わりです。まだまだ細かい設定などはありますが、今回の内容さえ覚えておければテイクを使って十分に様々なパターンのレンダリングをかけることができます!
これまでテイクシステムに抵抗があった方も、是非この機会に試してみてください。使いこなせるようになれば、きっと手放せなくなること間違いなしです!
以上、ミネ太によるテイクシステムの解説でした!
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