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こんにちは、スぺラボ東京本社勤務CGクリエイター3年目のメットンです。
突然ですが、皆さんは「耳を信じて目を疑う」という言葉をご存知でしょうか?
人の言葉を信じ、自分の目で見たことは信じない。ということわざです。
私にとって他人も自分も素直に信じるのは難しいことです。
そんな用心深い私が時おり気になってしまうのが、CG作成の際に使用する家具などの写真や図面の寸法です。
図面通りに椅子を作成してテーブルの位置に運んでみても
あれ?寸法通りに作ってるのに……サイズがおかしいような……
なんて思うことがあるんです。
疑いだしたらもう何も集中できず……
そこで僕はこう考えました。
作成したCGデータを出力して、寸法を測ってみよう!
今回は簡単にデータが作れて、組み立てもしやすい立方体を作ってみようと思います。
まず、皆さん立方体をご存知ですか?
……いや、馬鹿にしてないですよ!?
立方体といっても違う立方体を想像する方もいるのかなと思いまして。
そうです。6つの同じ大きさの正方形で囲まれた箱のことです。
まず、立方体の展開図を作成します。
そうですね。きりがいい数字が良いので1辺5cmにしましょう。
この展開図を正確な寸法で印刷するためVectorworksに出力します。
おぉ……いい感じですね。
今のところは……
ちゃんと5cmですね!
実際に組み立てた立方体がこちらです!おお!なんとも完璧な立方体ですね!
これで寸法の正しさが証明された……と言いたいところですが、もしかしたら何らかの力が作用してサイズが変わっているかもしれないのでもう一度測ってみないと何とも言えません。
しっかり5cmです。
「検証の結果、3DCGで作成したオブジェクトは出力後も寸法が変わることはありませんでした。」
つまり……大・成・功!!
いや……わかっとるわ!!
私も最初から答えは分かっていましたよ。
しかし万が一があるかもしれないので……
寸法通りの立方体が作ることができて満足ですが、念のために立方体より複雑なものを作成し、本当に本当に正しいのか確認しておきたいので……
次は「スぺラボのらぼ」のマスコットキャラクターである「もっちゃん」を作成します。
最近はコロナウイルスでマスクが買えないし、スペラボ名古屋支店長スナさんの電話中の声が大きくて耳が痛いので、360度覆うことでコロナからもスナさんからも身を守ることが出来る、マスク型もっちゃんにしましょう。
箱型オブジェクトで作成したい大きさを決めて各パーツを作っていきます。
私の頭が横幅がおよそ20cm、奥行きがおよそ22cmでしたので、25×25cmの高さ50cm程度で作成すればすっぽり被れる物が出来るはず。
「もっちゃん」の丸い胴体部分を作成し目や鼻を付ければ……箱型オブジェクトが「もっちゃん」らしくなりました。
こちらが側面図です。黄色い点々部分が丁度頭と胴体部分の境目です。
直径20cmで作成しています。
これを一つ一つポリゴンごとにばらして、サイコロ同様Vectorworksに出力して印刷します。
うわ……思ったより切り込みが多くめんどくさそう……と思いつつも
「もっちゃんマスク」の図面を切っていきます。
全て切り終えたら組み立てていきます。

頭頂部分が出来ました。
3D上と同じく直径20cmですね。
そして完成したのがこちらです!
完成しました!!!もっちゃんマスク!!!
これでスナさんの大声とコロナウイルスの両方から身を守る事ができます!
注:当たり前ですが、実際には効果はありません。
疲れたのでちょっと休憩……。
サイズ感も丁度良く、鼻や口のパーツがきれいに作れて、思っていたより良い出来栄えだなと思いました。
立方体と「もっちゃんマスク」がCG上と現実で同じ寸法通りに作ることができ、データ上の寸法が正しいことが照明されましたね。
そろそろ上司に怒られそうなので仕事に戻ろうかと思います。
嫌な予感って当たるんですよね。
……!?
もっちゃんマスクを被ってめちゃくちゃ怒っている上司が!!!
とみーさん……何をしているんですか?
仕事もしないで変なマスク作っているから喝を入れに来たんだよ?わかんないかな?
いや……それはほんとに……その、申し訳ないです。
でも、なんで僕が作った変なマスクを被っているんですか?
……。
何か言ってくださいよ!そのマスクを被ったまま無言だと怖いです!!
マスクがあったら被るのが男でしょうが!!!
…..わ、わかります。
このマスクには被りたくなる魅力があるようです。私も最近は気づいたらマスクを被っています。
とみーさんにもマスクが好評でしたし、そろそろ本格的に怒られる前に仕事に戻りたいと思います!
ではさようなら。