きめ細やかな画像を素早く表現する「Octane Render」

レンダリングを行うとき、画像をきめ細やかな状態に仕上げようとすると時間がかかってしまう点がネックとなります。

レンダリングにおける問題を解決するなら、「Octane Render」の使用がおすすめです。Octane Renderは、画像表示のために精密な計算処理を行い、GPUによって素早く処理してきめ細やかな画像を表現します。

Octane Renderとは?

Octane Renderとは、アメリカのソフトウェアデベロッパー「OTOY」が販売しているサードパーティGPUレンダラーのことです。

GPUとは、コンピュータが計算処理をするための部品であるマイクロプロセッサの一種です。

マイクロプロセッサは、GPUよりもCPUの方が広く知られていますが、CPUはコンピュータが行うべき計算を全面的に処理するのに対し、GPUはコンピュータの画面上に画像や映像を表示するための計算に特化している点に違いがあります。

つまり、レンダリングソフトにGPUを用いると、画面上に画像を表示する速度がアップするため、細やかな画像を精密に表現することが可能になります。

レンダリングとは?

レンダリングとは、コンピュータの画面上に画像を表示するために、画像データを処理する作業を指します。

レンダリングの役割について、ホームページを構成するプログラム言語と画面上に表示されるWEBページの関係を例に説明します。

コンピュータの画面上にWEBページを表示させるためには、HTMLやCSSなどのホームページ用の言語が必要です。

別の言い方をすると、HTMLやCSSなどのプログラム言語を適切に処理できれば、コンピュータの画面上にWEBページを表示できます。

つまり、WEBページを表示するために「プログラム言語を適切に処理」する作業が「レンダリング」です。一般的に、レンダリングとは画面上に画像を表示するためにデータ処理することを指します。

コンピュータの画面上に画像を表示するためには、画像の元となるデータとレンダリングを行うソフトが必要です。ちなみに、レンダリングソフトは「レンダラー」と呼ばれることがあります。

アンバイアスレンダリング、バイアスレンダリングの違いは?

レンダリングソフトは「アンバイアス」と「バイアス」の2種類に分けられます。

「アンバイアスレンダリング」とは、画像を生成するために正確な計算が行われることを指します。一方、「バイアスレンダリング」とは、仕上がり品質の向上やレンダリングの時間短縮など、特定の項目を優先して処理することを意味します。

「バイアス(bias)」とは、「偏り」を意味する英語ですが、レンダリングにおけるバイアスとは特定の項目を優先する状態を指します。言い方を変えれば、特定の項目に偏った処理が行われるためバイアスレンダリングと呼ばれるのです。

一方、アンバイアスレンダリングは、特に偏りがない状態、つまり、元となるデータを正確に計算することを意味します。バイアスがかかっていない状態で処理が行われることから、アンバイアスレンダリングと呼ばれているのです。

アンバイアスレンダリングは正確な計算を重視するため、各項目の設定はレンダリングソフトに一任した状態で処理を行います。反対に、バイアスレンダリングは特に重視したい項目を使用者が決定するため、使用者の考え方や感覚を反映できる方式といえるでしょう。

Octane Renderの特長、強みは?

Octane Renderの特長はレンダリング速度が速いことです。Octane Renderはデータ処理を精密に行うアンバイアスレンダラーですが、GPUを使用してレンダリングを行うため、GPUの性能が高いほどレンダリングの速度は向上します。

Octane RenderはCinema4Dに対応しているサードパーティレンダラーです。Cinema4D単体でもレンダリングは可能ですが、Octane Renderをインストールして使用すると高品質のレンダリングを高速で行えるようになります。

Octane Renderの使い方は?

Octane Renderを使用する前に、3DCGソフトウェアの格納先であるCinema4Dをインストールしておく必要があります。準備ができてから公式サイトのダウンロードページを開き、Cinema4Dのプラグインを選択してOctane Renderを購入します。

購入してからマイアカウントページを開き、スタンドアロン版とCinema4Dプラグイン版の最新バージョンをダウンロードしてください。インストールが完了すると、Cinema4DのメニューにOctane Renderが表示されて使用可能になります。

Octane Renderの価格は?

Octane Renderの販売元であるOTOYのサイトには、一度購入すると永久に利用できる「永久ライセンス版」と、一定期間利用できる「サブスクリプション版」があります。

価格は以下の通りです。
【永久ライセンス版】
・12か月メンテナンスプラン:699ユーロ(約8万7000円)
・24か月メンテナンスプラン:899ユーロ(約11万1700円)

【サブスクリプション版】
・契約期間1年:1か月あたり16.60ユーロ(約2060円)
・契約期間1か月:19.99ユーロ(約2480円)

※価格は2020年10月時点のもの

なお、サブスクリプション版には、GPUの数が最大2つまでに制限されていることや、ネットワークレンダリングを利用できないなどの制限があります。

まとめ

Octane Renderは、GPUレンダリングができるアンバイアスレンダラーであるため、精密な計算処理を高速で行うことが可能です。したがって、きめ細やかな画像を短時間でコンピュータの画面上に表示できます。

永久ライセンス版のほかに1か月単位で定額利用できるお得なサブスクリプション版もあるため、手軽に利用できる点がメリットです。購入を検討するときは、使用期間の長短や頻度を考慮するとよいでしょう。

(画像はPixabayより)

Cinema4D
https://www.aanda.co.jp/products/cinema4d/

Octane Render
https://home.otoy.com/render/octane-render/